INDERAMILLS(インデラミルズ)は、1914年にアメリカで設立されたサーマルウェア(ベースレイヤー、肌着)メーカーです。
インデラミルズのサーマルウェアはモデルがたくさんあり、種類や違いがわかりにくいと感じたのでまとめてみました。
この記事では主に素材に綿を使用しているモデルの男性用9種・女性用2種を紹介します。
なお綿を使用してない化学繊維メインのモデル5種に関してはこちらの記事ご覧ください。
インデラミルズのサーマルウェアの特徴
まずはインデラミルズの特徴について → 次に選び方について → その後ラインナップの順に説明します。
MADE IN MEXICO
アメリカのメーカーですが、生産国はメキシコです。
まれに変な所から縫い目が飛び出ていたり、ボタンから糸が飛び出していることがあります。
とはいえ、縫われていない、ほつれているというような不良品ではなく、仕上げが丁寧じゃなく単純に荒いというだけなので使用上の問題はありません。ハサミで切れば事足ります。
これに関してはメキシコうんぬんではなく、おそらくアメリカのメーカーだから大らかって感じなのかも?
ただし仕上げがきちんとしているものもあるので、このあたりは製造工場による違いかもしれません。
3シーズン使用可能で汎用性が高い
冬はアンダーウェア。
春・秋はカットソー、部屋着、寝間着にもなるため、汎用性が高いウェアです。
ちなみに私は夏以外はほぼ毎日着ています。
また近年あらゆるウェアに使用されている伸縮性のある素材のポリウレタンは使用されていないので、長く使うことができます。
(ポリウレタンの寿命は、製造してから2〜3年と言われています)
縫い目が少なく、タグレスなので着心地が良い
通常の服には脇腹部分に縫い目がありますよね。
この記事を読んでいるそこのあなた!今着ている服の脇腹部分をちょっと見て確認してください。
しかしインデラミルズのトップスは、胴体部分が筒状に編まれているため、脇に縫い目がないのです。
そして製品表示タグは、通常の服であれば脇腹のあたりに付いているのですが、インデラミルズ製品は縫い目自体がないのでもちろんついていません。
そして襟元にブランドタグも付いていません。
製品表示やブランド名などは、全て首元にプリントされています。
タグが付いていないので、首元や脇腹がチクチクすることなく、快適な着心地になります。
なおパンツにはタグが付いています。
しかし、ウエストのゴムの繋ぎ目部を覆うような形で付いている上に、非常につるつるした素材でビタッと接着されているため特に気にならないと思います。
むしろタグが付いていることにより、接合部がフラットな形状になっているためチクチクしません。
そもそもサーマルとしての使用の場合は、トップスの裾をパンツに入れれば腰のタグは肌に触れないので、敏感肌の方でも全く問題ない仕様になっています。
サーマルウェアの選び方
サイズ感や縮みについて
インデラミルズの製品にはこのようなカードが入っています。
ざっくり訳すと
【着る前に洗ってね!そうすればちょうどいい感じにフィットするよ】
・・・といった感じです。
もともとちょっとゆるめの感じなのですが、洗濯後は縮んで体にフィットするようになります。綿製品なので、縦にも横にもちょっと縮みます。
なおサイズ選びに関しては、USサイズなのでワンサイズ下を選びましょう。
私は172cmの58kgなのですが、Sサイズを着用しています。
ただし乾燥機(コインランドリーのようなガス式の高温タイプ)を使用するという方は、通常通りのサイズを選んだほうが良いと思います。なお綿の割合が多い製品ほど縮小率は高くなります。
暖かさ・機能性について
インデラミルズの製品には、各モデルごとに目安のグラフ(5段階評価)が付いているので、自分の用途に適したモデルを選んでください。
ただしこのグラフはかなりざっくりとしたもののようなので、グラフだけでなく素材や生地の厚さ(オンス)も参考にして選ぶと良いと思います。
基本的には、生地が厚く、綿の割合が多いものほど暖かくなります。
生地の編み方について
サーマルウェアは、『リブ』、『ワッフル』、『ラッセル』の3種類の編み方が採用されています。
なお3種類の編み方全てが、横に伸縮しやすい構造になっています。
リブ編み
主にインナーウェアに使われています。
また綿が使われている全てのインデラミルズ製品の裾や袖にも採用されています。
ワッフル編み
主にサーマルウェアに使われています。
四角形が連なっているような立体的な編み方になっているため、空気の層をとどめて暖かさを保つ構造になっています。
ラッセル編み
主にサーマルウェアに使われています。
六角形(ハニカム構造)が連なっているような立体的な編み方になっているため、空気の層をとどめて暖かさを保つ構造になっています。
カラーリングについて
どちらも着用してから一年後の画像なのですが、黒など色の濃いものは洗濯を重ねるうちに毛玉などが目立つようになるので、毛玉を取ったりするのが面倒・気になるという方は、薄めの色を選んだほうが良いでしょう。
なんだかんだでグレーが一番毛玉やゴミなどが目立ちにくい人気のカラーです。
インデラミルズのメンズラインナップ
リブ編み(2種)→ワッフル編み(3種)→ラッセル編み(4種)の順に紹介します。
※私が所持していないモデルに関しては、公式サイトのグラフを数値化したものを記載しています。
① 860・865 (リブ編み)
素材 | コットン100% |
---|---|
厚さ(オンス) | 5.5 oz |
編み方 | リブ編み |
オールインワンインナー(通称ユニオンスーツ)。
ユニオンスーツは19世紀の定番の下着だったのですが、1920代にズボンタイプの下着が登場したことにより、徐々に廃れていったそうです。とはいえ、未だに生産されているということは、海外では根強いファンがいるようですね。
お尻の部分を開くことができるのが特徴で、着用したままでもトイレの【大】をすることができます。
綿100%なので着心地は良く・・・なんとなく赤ん坊のような気分も味わえます!
なお型番の違いはカラーの違いになります。
(860はナチュラル、865はレッド)
天候レベル | |
---|---|
活動レベル |
② 888(リブ編み)
素材 | コットン100% |
---|---|
厚さ(オンス) | 5.5 oz |
編み方 | リブ編み |
リブ編みで上下に分かれているセパレートタイプのインナーウェアです。
カラーは、スモーク、ホワイトの2色。
なおインデラミルズ製品の型番(数字)の後のアルファベットについては、LSはトップス、DRはパンツになります。
天候レベル | |
---|---|
活動レベル |
③ 800・810(ワッフル編み)
素材 | コットン65% ポリエステル35% |
---|---|
厚さ(オンス) | 5 oz |
編み方 | ワッフル編み |
インデラミルズのサーマルウェアのスタンダードモデル。
ワッフル編みなので、サーマルウェアといったらこちらを想像する方も多いのではないでしょうか。
素材はコットンのみではなく、35%ほどポリエステルが入っているため、乾きやすく、洗濯後にしわになりにくく、着ていても型崩れしにくいのが特徴です。
こちらも型番の違いは、カラーの違いです。
(800はナチュラル、810はブラック・グレー・ネイビー)
インデラミルズの入門用モデル兼定番モデルですね。
天候レベル | |
---|---|
活動レベル |
④ 839(ワッフル編み)
素材 | コットン100% |
---|---|
厚さ(オンス) | 6.5 oz |
編み方 | ワッフル編み |
コットン100%で、生地が厚く、暖かさもUPしたモデルです。
しかし綿100%なので、800・810に比べ、洗濯後しわになりやすく、やや乾きにくく、着ていて型崩れしやすいですね。
具体的に言うと、ポリエステルが入っていないため、履いているうちに膝などがぽっこりとしやすいです・・・が、インナーウェアなので、人前で脱がない限りはそんなに気にするようなものではないとは思います。洗えばまた元に戻りますし。
なお綿100%ゆえ、肌触りに関しては800・810に比べて柔らかく、保温力も高くなっています。
こちらもインデラミルズの入門モデル兼定番モデルです。化繊が使われてないので、特に乾燥肌や敏感肌の方に特にオススメですね。
カラーは、ナチュラル・グレー・ブラックの3色。
天候レベル | |
---|---|
活動レベル |
⑤ 822(ワッフル編み)
素材 | コットン50% ポリエステル50% |
---|---|
厚さ(オンス) | 9.1 oz |
編み方 | ワッフル編み |
ワッフル編みタイプで、一番厚手のサーマルウェアです。
カラーは、ナチュラルのみ。
(ナチュラルは、白色ではなく生成り色)
天候レベル | |
---|---|
活動レベル |
⑥ 880(ラッセル編み)
素材 | コットン50% ポリエステル50% |
---|---|
厚さ(オンス) | 8 oz |
編み方 | ラッセル編み |
コットンとポリエステルが半々のラッセル編みモデル。
ポリエステルが50%で、かつ、厚手のためか、肌触りはやや硬めで少しゴワゴワした印象です。ちなみに私は少し肌が弱いのですが、肌に直に着る用途としてはちょっと厳しいと感じました。部屋着には向かないです。
カラーは、ナチュラルのみ。
天候レベル | |
---|---|
活動レベル |
⑦ 31(ラッセル編み)
素材 | コットン50% ポリエステル50% |
---|---|
厚さ(オンス) | 8 oz |
編み方 | ラッセル編み |
内側の生地はポリエステル、外側の生地はコットンのモデル。
裏地にパフォーマンスポリエステルのSilvadur(特殊銀系抗菌剤)を採用することにより、快適さと汗などのニオイを抑える効果があります。
カラーは、ヘザーグレー・ネイビーの2色。
天候レベル | |
---|---|
活動レベル |
⑧ 286(ラッセル編み)
素材 | コットン50% ポリエステル50% |
---|---|
厚さ(オンス) | 7.5 oz |
編み方 | ラッセル編み |
こちらも内側はSilvadur、外側はコットンのタイプです。
普段使いというよりは、どちらかというと登山やスノーボードなど寒冷地で運動するシーンに最適なモデルといえます。
先ほどの31との違いは、OZ(オンス)が0.5低い所とトップスの裾がやや長め(後ろは特に長め)に作られている所です。
カラーは、カーキ、ネイビー、ブラック、ナチュラルの4色。
数値的にはインデラミルズの最強サーマルウェアになります。
(だだし公式サイトの数値が本当にあってるかどうかは不明)
天候レベル | |
---|---|
活動レベル |
⑨ 890(ラッセル編み)
素材 | コットン100% |
---|---|
厚さ(オンス) | 9.5 oz |
編み方 | ラッセル編み |
ラッセル編みで唯一の綿100%であり、インデラミルズのサーマルで一番厚手のモデルです。
寒冷地にお住いの方やあまり着込みたくない方向けのモデル。コットン100%なので、ラッセル編みで直に着てもごわつかないものを探している方にオススメです。
カラーは、ナチュラルのみ。
天候レベル | |
---|---|
活動レベル |
インデラミルズのレディースラインナップ
インデラミルズのレディースものは2種類あるのですが、現在どちらも在庫なし!
なので、女性の方にはフルーツオブザルームのサーマルウェアをおすすめします。
❶ 5000(ワッフル編み)
素材 | コットン65% ポリエステル35% |
---|---|
厚さ(オンス) | 5 oz |
編み方 | ワッフル編み |
女性用サーマルウェアのスタンダードモデルであり、メンズの800、810のレディース版ですね。
カラーは、パンジーピンク、ブラック、ホワイトの3色。
天候レベル | |
---|---|
活動レベル |
❷ 6890(ラッセル編み)
素材 | コットン100% |
---|---|
厚さ(オンス) | 6.5 oz |
編み方 | ラッセル編み |
袖や裾の部分にリブがないのが特徴です。
カラーは、ホワイト、ブラック、花柄の3色
・・・なのですが、現時点で国内では花柄しか取り扱っていないようです。
天候レベル | |
---|---|
活動レベル |
終わりに
なんだかんだで使い勝手が良く着心地の良いウェアなので、持っていないという方はぜひ一度使ってみることをおすすめします。
きっと気にいると思いますよ!
男性用
女性用