シャワーの位置や角度が合わないとイライラしますよね。
でもあるアイテムを使うだけで驚くほど簡単に解決するかもしれません。
シャワーが合わない理由はその原因により対処方法も変わるので、まずはシャワーの位置・角度が合わない理由・原因を説明した後、解決策を提示します。
『そんなんいいいから解決方法だけ教えてくれ!』
・・・という方は、目次から読みたい箇所を選んでください。
シャワーの位置・高さ・角度が合わない原因
シャワーフックの取り付け位置の違い
上部のシャワーフックの位置は床から1700mm程度というような業界の基準のようなものはあるのですが、標準の取り付け位置の場所に窓があるため別の場所についているなど風呂の仕様の違いや、作られた年代により、フックの取り付け位置も各家庭の浴室により様々です。
また平均的な位置にフックがついている場合でも、日本人の平均身長に比べかなり背が高い、もしくは低いという方はやや合わないケースもあります。
イスの高さの違い
こちらは主に下段のシャワーフックの位置、角度に影響があります。
特に座ってシャワーを浴びる頻度の多い方は椅子の高さが重要です。
風呂椅子の高さも年々高くなっていて、現在一番高いものだと40cmのものもあります。
逆に風呂椅子を使わず床にそのまま座るという方もいるので、イスを使う方と使わない方では最大高低差が40cmもあるため、その高さの違いによりシャワーが合わない事があります。
シャワーフックの角度の違い
意外と知られていないかも知れませんが、シャワーフックのタイプは2種類存在します。
角度の無いタイプ(真っすぐ差し込む)と角度のついているタイプ(斜めに差し込む)です。
この二つのフックのタイプの違いがある為に、『同じシャワーヘッドなのに、引越し先の風呂では角度が合わなくなってしまった』ということも起こりえます。
なお角度の無いタイプはシャワーが上向き、角度のあるタイプはシャワーが下向きになる傾向があります。
一応ご自宅のシャワーフックがどちらのタイプなのかは把握しておきましょう。
シャワーヘッドの角度の違い
上に記したようにシャワーフックの角度の違いもありますが、シャワーヘッドの角度もメーカーにより様々です。
基本的にはどちらのフックタイプでもそこそこ合うようには設計されていると思いますが、中にはどちらかのフック角度にしか合わないシャワーヘッドも存在します。
もし今後シャワーヘッドを購入する場合の注意点としては、
『角度の無いタイプの場合は、上向きという口コミが多いシャワーヘッド』
『角度がついているタイプの場合は、下向きという口コミが多いシャワーヘッド』
は避けたほうが無難です。
シャワーの位置・高さ・角度の改善方法
①風呂イスの高さを変えてみる
こちらは座った状態で合わない場合の改善方法で、シャワー自体の位置や角度ではなく、自分自身の高さを変えることで調整する方法です。
◉シャワーの位置が低い、もしくは角度が下向きの場合は低めのイスを使う
◉シャワーの位置が高い、もしくは角度が上向きな場合は高めのイスを使う
というように、イスの高さを変えることで若干の微調整が行えます。
また下段のシャワーの角度が下向き、位置が低いという場合でも逆にイスを高くして、座っている際にも上段のシャワーフックを使う事で解決するケースもあります。
シャワーフックに角度がついている、もしくはシャワーヘッドの角度が下向きの場合は、この方法でシャワーの位置が合う可能性があります。
なんとなく高めのイスに抵抗がある方もいると思いますが、私自身20cm→30cm→40cmと段々と高さを変えてきましたが、高いイスの方が立ち座りが断然楽なので個人的にはおすすめです(高めのイスは高齢者や、腰の悪い方、背の高い方に特におすすめ)。
『でもイスが高いと足先を洗う際にかなりかがまなくちゃいけないんじゃないの?』
なんて思うかもしれませんが、大丈夫!弥勒菩薩のように洗えばいいのです。
実際に私はこんな感じで洗っています・・・本当です。(誰も疑ってないぞ)
あと身長153cmの知人も40cmの風呂イスを使っているそうなので、背の低い方でもおそらく問題なく使えると思います。
40cmは風呂椅子の場合は高めですけど、イス全般で言えばむしろちょっと低めといえますから150cm以上であれば大丈夫だと思います。
ただし150cm未満の小さなお子様がいる家庭には不向きだと思います。
もし高さのあるイスに変えるのであれば、安定感、座り心地に共にこちらの足のタイプがおすすめです。
純粋な4つ足タイプの方が水はけがいいのですが、ちょっと安定感が悪いのです。なので、最初はこの足のタイプから試した方がいいと思います。
まず前提として自分の好みの高さの風呂イスを使った上で、高さや角度が合わなかった場合に以下の方法を試してください。
②磁石タイプのシャワーフックをつける(位置、高さの調節)
こちらは主にシャワーフックの位置、高さの改善目的の製品です。
マグネット式なので、好みの位置に変えることができます。
なんと一般的な浴室の場合、壁面内部に銅板が入っているので磁石がつくのです。
私は過去にこのフックを使用していたのですが、十分な磁力なので、落ちる気配すらありませんでした。おすすめできる製品です。
なお引っ越しの際に持ってくるのを忘れてしまったため、現在は手元にありません。壁に同化しやすいので引っ越しの際には忘れないよう注意が必要です!
フックの角度は5度くらいでしょうか。ほんのちょっと角度が付いているといった感じです。
浴室の壁面ならどこにでも付けられるので、シャワーの位置を高め、低め、だけではなく左右にずらす事も可能です。
もしホースの長さが足りないという場合は、長めのホースに交換すれば大丈夫です。
※一般的なシャワーホースは1.6mなので+40cm長くする事が可能。
マグネットタイプは、賃貸・持ち家どちらの場合でも可能です。
③吸盤タイプのシャワーフックをつける(位置、高さの調節)
シャワーフックの位置、高さの改善目的の製品です。
吸盤式シャワーフックなので、こちらも好みの位置に変えることができます。
強力な吸盤でがっちりとホールドしてくれる製品。そして角度調整機能もついています。
私は過去にこのタイプのものを使用したことがあるのですが(三栄水栓かオリエントかは失念)、半年程度はまったく問題ありませんでした・・・が、それ以降はたま〜に落ちてきちゃいましたね。
でも私が使っていたのは10年くらい前のことなんで、今の製品はもっと良くなっている・・・はず・・・。
『水張りシャワーフック』は角度は変えられませんが、1つではなくたくさんの吸盤でホールドします。
吸盤が1つのものに比べると、1つ1つの吸着力は劣りますが、複数故に床に落ちてしまう可能性は極めて低くなります。
あと吸盤タイプは、外壁がタイル等のツルツルした形状では無い場合、補助板が必要になります。
こちらの補助版なら綺麗にはがせるので賃貸でも安心です。
SANEI 【吸盤用補助版】 スーパー補助板 直径75mm PP780-75
吸盤タイプの注意点としては、重さに弱いのでシャワーを使用する時以外は別のフックにかけて置くことが望ましいです。
あとどうしても吸盤が劣化してしまうため長期的な使用にはあまり向いていないので、吸盤タイプは『1年程度使えればいいかぁ〜』くらいに割り切ったほうがよいと思います。
吸盤タイプは、賃貸・持ち家どちらの場合でも可能です。
④角度調節アダプターを取り付ける(角度の調節)
フックに差し込むタイプのアダプターをつけることにより、角度の調整ができます。
【角度自在シャワフック】は、その名の通り上下(前後)に角度を調整できます。
なお付属品の太目の輪ゴムを、シャワーフックの両サイド(2つ)に付けることにより、アダプターが水圧でずれるのを防いでくれます。
【後付けシャワーハンガー】も同様の機能が備わっています。
こちらも前後に20度まで調整可能。見た目がすっきりしているのが特徴です。
【ユニバーサルシャワーフック】は元々介助の際に両手を使えるよう、介護用品として作られたものだそうです。
角度に加え、位置も多少変えることができます。
アダプターの下部(フックにかける部分)にゴムがついていて、水圧によるズレを防いでくれます。
【シャワージョイント】はシャワーフックではなく、シャワーヘッドに取り付けるタイプの調整器具です。
アダプターは、賃貸・持ち家どちらの場合でも可能です。
⑤シャワーヘッドを変える(角度の調節)
こちらはフックではなく、シャワーヘッド自体を変えることで調整する方法です。
塩素除去シャワーヘッドなどの特別なシャワーヘッドを使っていない場合は、シャワーヘッド自体を変える方法も良いかもしれません。
アラミックの3Dシャワーヘッドは、ヘッドが360度回り、前後の角度も90度ずつ動くので自分好みの角度に調節可能なシャワーヘッドです。
節湯効果も50%と高く、毎日1人あたり5分使用で、4人家族の場合、年間18250円もの水道光熱費の削減に(1人あたりだと年間4562円の削減)。
早ければ数ヶ月で元がとれてしまうなんとも経済的なシャワーヘッドです。
交換に関しては、ホースの根本をくるくる回せば外れるので、誰でも簡単にできます。
こんな感じでスポッととれます。
(ちなみにこれは同じメーカーの塩素除去シャワーヘッドです)
様々なメーカーに対応した取り付けアダプターも4つついているので、どんなシャワーホースにも取り付けが可能です。
オールホワイトのカラーのものは止水機能は無し、ピンク、グレー、ブルーのさし色が入っているものは、止水スイッチがついています。
角度調整シャワーヘッドは、賃貸・持ち家どちらの場合でも可能です。
⑥シャワーフックを取り変える(角度、高さ、位置の調節)
シャワーフック自体を取り替えることにより角度、位置を調整する方法です。
『角度調節式シャワーハンガー』は、5段階の角度調節機能がついたシャワーフックです。
取り付けに関しては安く済ませたいならDIY。もし自分でやってみて駄目だった場合は専門業者に頼むのが良いと思います。
こちらは持ち家で、位置や角度を変えたい方におすすめです。
⑦フックをバータイプに変える(高さ、位置、角度の調節)
シャワーの位置、高さ、角度を自分好みの状態にセッティングできます。
また逐一変更も可能です。
(ひねって戻すだけでなので簡単)
近年見かける機会も増えてきた新しいタイプのシャワーフックであるスライドーバータイプ。
仮に取り付けを業者に頼んだとしても、持ち家の方なら長く使うものですし、意外とお手頃価格なので、こちらがベストな選択肢といえるかもしれません。
スライドバータイプの特徴は、取り付け後も高さがいつでも簡単に変更が可能な点です。
家族でお住まいの場合、それぞれに好みの高さがあるので非常に重宝します。
こちらは持ち家で高さをちょこちょこ変えたい方におすすめです。
最終手段として
一応これらの方法である程度は改善できると思いますが、最後の奥の手としてシャワーを使わないという方法もあります。
つまり湯を張るってことなんですけど・・・。
湯につかることで、リラックス効果や血行の促進につながりますし、汗もかくので毛穴の汚れも押し流してくれます。
こちらは夜に風呂に入る方や、時間に余裕のある方にオススメです。
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