塩素除去シャワーヘッドは、様々なメーカーからたくさんの製品がでているため、どれを選んだらよいかさっぱり分からないという方も多いと思います。
そこで!!そんな方におすすめできる浄水シャワーヘッドをランキング形式で紹介致します。
おすすめ・ランキングの基準などについて
以下の5つ項目を軸にランク付けしました。
❷ろ材の寿命(交換、補充の手間)
❸ろ材の価格(ランニングコスト)
❹重さ(本体)
❺シャワーの肌あたり(穴数、穴径など)
そのため万人受けするシャワーヘッドだと判断したものを上位に据えたランキングとなっております。
逆に言えば、『この部分に関しては特に優れている!』・『これは好きな人には好きだろう』というものでも万人向けではないという製品は下位になっております。
なお基本的には節水効果のある浄水シャワーヘッドをお勧めしています。
浮いた水道光熱費でろ材(カートリッジ)代をある程度まかなう事ができますし、もし万が一塩素除去に対してあまり効果を感じられなかった場合でも、そのまま節水シャワーヘッドとして使うことができるということが理由です。
なお各メーカー事に、節水効果のパーセンテージと削減金額が微妙に異なるのですが、基準としているシャワーヘッドがメーカーごとに違うことと、算出条件のガス会社が違うことが理由です。そのためこの値は大体の目安としてとらえてください。
ただガス会社は違えど、全てのメーカーが都市ガスで算出しているため、プロパンガスの家庭の場合はそれ以上のガス代の削減になると思います。
塩素除去シャワーにするとカビが生えやすくなるの?
実際に数年使ってる私も特に変化は感じなかったので、そこまでの影響はないと思います。
カビに関しては、塩素というより風呂掃除の頻度や換気、使っているシャンプーや石鹸など浴室環境によるものが大きいです。
なお原水切り替え機能は、掃除の際に浄水ではなく原水をつかうことでろ材を長持ちさせる為だけの機能です。
塩素の入った水で掃除したほうがカビが生えにくくなるなんてことはないんじゃないかなと思います。
これは実際に試して比べてみても分かりませんでした。
切り替え機能も含め、自分に合う浄水シャワーの選び方を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
アスコルビン酸、亜硫酸カルシウム、活性炭の違いは?
浄水シャワーヘッドに使われている【ろ材】は、主に3種類です。
それぞれの特徴を端的にまとめるとこのような感じになります。
活性炭 | 亜硫酸カルシウム | アスコルビン酸 | |
---|---|---|---|
除去率 | 徐々に下がる | 徐々に下がる | 無くなるまでは変わらない |
水の勢い | ちょっと落ちる | 変わらない | 変わらない |
ろ材交換頻度 | 少ない | 普通 | 多い |
ろ材の違いについてもっと詳しく知りたいという方はこちらの記事をごらんください。
浄水シャワーヘッドランキング
1位:イオニックCシャワー(アラミック)
節水効果 | 50% | |
---|---|---|
ろ材の寿命 | 1.5ヶ月 | |
ランニングコスト | 約140円/月 | |
重さ | 150g | |
肌あたり | 0.3mm、250個 |
①ランニングコストが一番安い
②塩素除去率は常に100%
③節湯効果が高い
1人あたりの月間ランニングコストはおよそ140円程度なので、ランニングコストがNO.1の製品です。
節湯効果は最大50%。お独り住まいの方の場合、1日5分の使用で年間約4562円の水道光熱費削減になります。4人家族なら年間18250円削減。使用時間が多ければさらにお得に。
ろ材代は、節水効果で浮いた水道光熱費でまかなえる計算となります。
ろ材の補充頻度に関しては、1日100ℓ使用の場合で約1.5ヶ月とやや短めですが、ろ材がカートリッジから無くならない限り除去率は常に変わらず100%塩素を除去してくれます。
散水板の穴径は0,3mm、穴数は250個なので、細かく数の多い肌当たりの良いシャワーになります。そして本体重量は150gと浄水シャワーとしては軽いため、違和感もなく扱いやすいです。
またろ材に使われているアスコルビン酸(ビタミンC)は、硬水を軟水化する作用もあるのでシャンプーや石鹸の泡立ちもよくなる上、さらにカルシウムによる散水板の目詰まりの防止にも効果的です。
しかしカートリッジの不具合に関してはあまり心配しなくても大丈夫です。アラミックのカスタマーセンターに電話をすれば無料で新しいカートリッジを送ってくれます。
ネットの口コミでもアラミックのカスタマーセンターはかなり評判が良く、そこもおすすめする理由の1つです。
コストパフォーマンスの高い塩素除去シャワーヘッドを探している方にオススメです。
2位:JOWER SILK(水生活製作所)
節水効果 | 20% | |
---|---|---|
ろ材の寿命 | 1年 | |
ランニングコスト | 約230円/月 | |
重さ | 180g | |
肌あたり | 0.4mm、206個 |
①約1年の長寿命カートリッジ
②ランニングコストが安い
③樹脂製の散水板では一番穴数が多い
カートリッジの処理能力は、脅威の40000ℓ!
1日100ℓ使用でも1年は持つという長寿命カートリッジなので、ろ材の寿命は市販の浄水シャワーの中でダントツNO.1です。
一人あたりのろ材の月間ランニングコストは約230円。
節水効果は20%。1人1日5分の使用で年間約3000円の水道光熱費の削減。4人家族なら約12000円の削減。こちらも使用する時間が多ければ多いほどさらにお得に。
ろ材代は、節水効果で浮いた水道光熱費でまかなえる計算となります。
同社の製品『JOWER』に比べ、散水板の穴数が増え穴径は小さくなったことにより、シャワーの浴び心地も改善。また機能を省いたシンプルな構造になったため、本体重量も改良されています。
ろ材は繊維状活性炭とヤシガラ活性炭の2種類の活性炭を使用。活性炭は、不純物や臭いの吸着効果もあります。
ランニングコストの安価なものや、できるだけろ材交換の手間のかからないものを探している方にオススメです。
3位:3Dシャワーサロンスタイルプレミアム(アラミック)
節水効果 | 50% | |
---|---|---|
ろ材の寿命 | 約2.5ヶ月 | |
ランニングコスト | 約300円/月 | |
重さ | 約265g | |
肌あたり | 0.3mm、250個 |
①角度調節機能つき
②止水(一時ストップ)機能搭載
③ビタミンCタイプで一番ろ材の持ちが良い
アラミックの塩素除去シャワーで一番新しいモデルになります。
節湯効果は最大50%なので、浮いた光熱費でろ材代はまかなえます。
シャワーヘッドによっては角度が合わないということもままありますが、自宅のシャワーフックの角度を気にすることなく、どのご家庭でも好みの角度に調整することができます。
補充口が大きいため、アラミック製品の中で、一番アスコルビン酸を補充しやすいです。
角度調整機能がついているので、シャワーフックに引っ掛けたまま使用する方や、ビタミンCのろ材で一番ろ材を補充する手間が少ないものを探している方にオススメです。
4位:浄水ストップシャワーヘッド ピュアラ(カクダイ)
節水効果 | 35% | |
---|---|---|
ろ材の寿命 | 4ヶ月 | |
ランニングコスト | 約350円/月 | |
重さ | 210g | |
肌あたり | 0,3、260個 |
①一時ストップ機能搭載
②とても大きな散水板
③ヘッド部にろ材を収納しているのでハンドル部が太くない
市販の浄水シャワーヘッドの中でおそらく一番大きな散水板のため、広範囲できめ細かく優しい浴び心地のシャワーヘッドです。
またこちらは手元で操作できる便利な止水スイッチもついています。
節水効果は35%。さらに一時ストップ機能を使えば+20%upなので、止水機能を効果的に使えば、年間で約5650円の水道光熱費の削減。4人家族の場合は、22600円の削減となります。
ろ材はクリンスイと共同開発した亜硫酸カルシウムで、一日64ℓ使用の場合、約4ヶ月持ちます。
ろ材は安心のクリンスイ製で、シャワーヘッド自体はクリンスイ製のものより性能が良いものといった印象です。
『浄水シャワーヘッド』ではなく『普通の節水シャワーヘッド』として考えると、個人的には一番良いシャワーヘッドかなと思います。
5位:トレシャワー RS53(東レ・トレビーノ)
節水効果 | 原水時のみ30% | |
---|---|---|
ろ材の寿命 | 約5ヶ月 | |
ランニングコスト | 約280円/月 | |
重さ | 174g | |
肌あたり | 84個 |
①浄水原水切り替え機能搭載
②従来のモデルに比べ、大幅な軽量化
③市販の浄水シャワーヘッドの中では2番目の長寿命カートリッジ
最大の特徴は、原水浄水切り替え機能がついている所です。風呂掃除の際は原水にすることにより、ろ材を長持ちさせる事ができ、ランニングコストも抑えられます。
同メーカーの最初の機種【RS51】は散水版も小さく、穴数は少ない。その後続機の【RS52】は、散水板も大きくなり、穴数は増え、穴径も小さくなりシャワーの浴び心地が改良されましたが、そのかなり反面重くなってしまいました。
一番新しい【RS53】は、散水版の大きさや穴数はバランス良く、そして重量が大幅に改善されました。
節水効果は30%(ただし原水時のみとなります)。なので、掃除以外で水道光熱費の削減効果は期待できません。
ろ材は繊維状活性炭。カートリッジは、1日80ℓ使用の場合で約5ヶ月。これは案外ちょうどいい交換頻度と言えるかもしれません。
浄水器メーカーが作った塩素除去シャワーヘッドを探しているという方や原水切り替え機能が欲しいという方におすすめです。
7位:イオニックプラスビタミンCシャワー(アラミック)
節水効果 | 50% | |
---|---|---|
ろ材の寿命 | 約2ヶ月 | |
ランニングコスト | 約170円/月 | |
重さ | 250g | |
肌あたり | 0,3mm、300個 |
①節水効果は高い
②塩素除去率は常に100%
③ヘッド部にろ材を収納しているのでハンドル部が太くない
イオニックCシャワーのカートリッジが回転しなくなる不具合を改善 & ろ材の容量をUPした製品で、ビタミンCの注入方法は水圧式です。(イオニックCシャワーは水圧+回転式)
ろ材の補充頻度は、1日100ℓ使用の場合、約2ヶ月持ちます。
イオニックCシャワーとの違いは以下の通り。
•フィルター式の散水板が1枚増え、散水板が2枚に
•イオニックCシャワーより100g重く250gに
•シャワーの向きがやや下向きの形状に
•カラーリング
•ろ材を収納する位置がヘッド部に
•ビタミンCの補充口がやや狭くなった(少々入れにくくなった)
•半透明のカラーのボディーになった(人によってはビタミンCの残量が目視で確認しにくくなった)
ビタミンCタイプで、ハンドルの太くないものを探している方におすすめです。
8位:JOWER(水生活製作所)
節水効果 | 30% | |
---|---|---|
ろ材の寿命 | 約1年 | |
ランニングコスト | 約230円/月 | |
重さ | 290g | |
肌あたり | 0.8mm、54個 |
①多機能
②1年の長寿命カートリッジ
③ランニングコストが安く、節湯効果も高い
同社のJOWER SILKとの違いは以下の通り。
(1人1日5分の使用で年間約4500円の水道光熱費の削減。4人家族の場合は18000円の削減)
•穴の数は約1/4の54個、穴の大きさは倍の0.8mm。
•重さは+110gの290g。
•一時止水機能、原水浄水切り替えスイッチ、打たせ湯モード、交換時期表示ダイヤルと多機能。
こちらも節水効果のおかげでろ材代は余裕でまかなえますし、原水浄水切り替えもできるのでさらにお得になります。
こちらは多機能なシャワーヘッドを探している方におすすめです。
9位:スプリーIV (GROHE グローエ)
節水効果 | 無し | |
---|---|---|
ろ材の寿命 | 約2ヶ月 | |
ランニングコスト | 約940円/月 | |
重さ | 不明 | (?) |
肌あたり | 108個 |
①4つの水流モード機能
②シリコン製散水版
③スタイリッシュなデザイン
水回り製品の世界シェアNO.1であるグローエの塩素除去シャワーヘッドは、気分に合わせて4つのシャワーパターンから選べることが大きな特徴です。
またドイツのメーカーなので、硬水対策が万全!
散水版の穴の部分がシリコン製なので、シャワーの目詰まりは指で撫でるだけで解消します。これは結構嬉しい機能ではないでしょうか。
重さは不明なのですが、金属製ではなくクロームメッキの樹脂製なので特別重い製品ではないと思います。
カートリッジは、亜硫酸カルシウムで1日64ℓ使用の場合、約2ヶ月。
デザインにこだわりのある方や、水の硬度の高い地域にお住まいでシャワーヘッドがよく目詰まりを起こすという方にオススメです。
10位:ボリーナ プリート(田中金属製作所)
節水効果 | 50% | |
---|---|---|
ろ材の寿命 | 約2ヶ月 | |
ランニングコスト | 約1100円/月 | |
重さ | 180g | |
肌あたり | 153個、バブル |
①マイクロナノバブル
②高い節水効果
③安心のメイドインジャパン
大人気のボリーナに待望の塩素除去機能がついた製品です。
最大の特徴は、マイクロナノバブル!
1mmの1万分の1のサイズの気泡が発生し、洗浄作用、保湿作用、温浴作用などの効果が期待できます。
ろ材は亜硫酸カルシウムで、1日64ℓ使用の場合、約2ヶ月持ちます。
(※マイクロナノバブルはやや水圧が弱くなります)
塩素除去だけでなく、マイクロバブルの効果も期待したいという方におすすめです。
終わりに
ランキング形式でご紹介しましたが、気に入ったものは見つかりましたか?
個人的には、今まで1度も使ったことがないという方は、ランキング上位のもので好みのものを選べば良いと思います(ランニングコストが安く、トータルバランスがいいので)。
現在使っているけどもっといいものはないか探しているという方は、自分の用途に適したものを選んでくださいね。
また全ての製品のスペックを比較検討した上で選びたいという方は、11メーカー全20種類のモデルのスペックを表にまとめた『浄水シャワーヘッド比較表』をご覧下さい。